「貯金ができない!」という人はけっこう多いんです。
貯金や資産形成にはコツがあります。
コツさえ抑えれば誰でも貯蓄できます。
また、銀行に貯蓄するのはうまくいきません。
金利が低くて増えないというのもありますが、もっと根本的な理由で銀行は貯金には不向きです。
「銀行に預金すると節約しにくい」というデメリットもあります。
きちんと貯金できるようになるためのコツをお伝えします。
それでは、さっそく見ていきましょう(^^)
いくらお金をつかったのか計算してみる
上手に貯金をする第一歩は、今まで自分がいくらお金をつかってきたのかを知ることです。
例えば、今までの平均年収が500万円の人がいるとしましょう。
大学を卒業して22歳から働き始めて、現在の年齢は40歳とします。
今まで働いてきた年数は40歳ー22歳=18年。
今までいくら稼いできたかを計算すると、平均年収500万円×18年=9000万円です。
では、この40歳の人の現在の貯金額が100万円だとしましょう。
今まで稼いできた金額9000万円ー現在の貯金100万円=8900万円。
つまり、この人が今までに使った金額は8900万円です。
稼いだ金額9000万円に対して、貯蓄できている金額が100万円だと、貯蓄率は100万円÷9000万円=1.1%です。
100%-1.1%=98.9%は、つかっているということです。
けっこうつかってますよね?
ぜひご自身でもやってみてください。
「やるのが怖い」という人が多いですが、きちんと貯蓄をするためには「現状を知る」ことから始めなければいけません。
40歳くらいの人だと、今までに7000万~1億円稼いでいる人が多いですが、貯蓄額は思ったより少ない人が多いんです。
お金を一括でもらえば残せる
仮に、宝くじで1億円が当たったとしましょう。
一気につかいますか?
つかいませんよね?
例えば1億円あたったら、ちょっと贅沢はするでしょうけど、全部はつかいませんよね?
せめて半分の5000万円くらいはとっておこうと思いませんか?
人は自分の貯蓄額が減っていくことにストレスを感じます。
一括で大きいお金をもらった場合は、残額を気にしながらお金をつかって、ある程度お金を残すことができます。
ですが、お給料のように分割でお金をもらうスタイルだと、なぜかお金を貯められないのです。
節約には限界がある
貯金するために節約をがんばる人も多いです。
節約できる部分は節約した方が良いです。
無駄遣いするよりは良いですからね。
ですが、節約には限界があります。
「もうどこも節約できない!」というところまでやり切っている人も多いです。
一定のところまでいくと、節約しようがないところに行きつきます。
「貯金するには節約すればいい」というほど、簡単なものではありません。
また、過度な節約は無理が生じます。
節約をするときは「この節約、いつまでやるの?」と自問自答することです。
長くやれるイメージがわく節約であればいいですが、あまりにも無理と我慢があると、長くは続けられません。
節約自体がストレスになって、返って衝動買いしたり、パーっと飲みに行ったりすることが増えるものです。
ちょうど、無理なダイエットをしてリバウンドする人と似ています。
無理な節約は、あっけなく終わるものです。
年収や月収の何割を貯金すればいい?
けっこう多い質問が「年収や月収の何割を貯金に回せば良いですか?」というものです。
理想は2割です。
年収500万円の人なら、2割の100万円。
月収30万円の人なら、2割の6万円です。
ですが、「2割も無理!」という人もいるでしょう。
貯金を続けていくにはコツがあるんです。
貯金するには仕組みと強制力が必要
貯金ができない理由は「貯金する仕組みがないから」です。
あなたが我慢強くないからとか、意思が弱いからではありません。
「貯金できる仕組み」があれば、誰でも貯金できます。
住宅ローンや家賃は毎月払っていますよね?
もし、毎月の住宅ローンや家賃が貯金だったらどうですか?
嬉しいですよね?
もうどれくらい貯まっているでしょうね(^^)?
では、なぜ住宅ローンや家賃は毎月きちんと払えるのに、貯金はできないのでしょうか?
理由は簡単、貯金が義務でないからです。
住宅ローンや家賃の支払いは義務ですが、貯金は「してもしなくても良い」となっているから貯まらないのです。
貯金には強制力が必要なんです。
強制力があれば、誰でも必ず貯まります。
強制力があればお金が貯まる仕組みの完成です。
お金が貯まる仕組みさえ作れば、あとは自動的にお金が貯まります。
住宅ローンや家賃のように、毎月強制的に引き落とされる仕組みさえ作ればお金は貯まります。
銀行に貯金してはいけない理由
銀行は貯金には向きません。
「金利が低いから」という理由もあります。
今の定期預金金利は0.02%くらいが相場です。
100万円を10年預けても、利息は2000円です。
ですが、もっと根本的な理由で、銀行は貯金に不向きです。
理由は、銀行はお金を簡単におろせるからです。
銀行には「自動定期」という貯金方法があります。
毎月一定額を普通預金から定期預金に自動的に移していく方法です。
自動的に定期預金にお金が移動しますから「強制力」はあります。
ですが、定期預金の問題はお金をおろせることです。
平日の昼間に、通帳と印鑑と本人確認書類を持って銀行に行けば、簡単にお金をおろせます。
当然、お金をおろせば貯金額は減ります。
お金が必要になると定期預金からおろすクセがつけば、もはや普通預金と変わりません。
お金を貯める先は「おろせない」「おろしにくい」という強制力も必要なのです。
おろしやすいところに貯めてしまうと、いっこうにお金は貯まりません。
銀行に貯めると節約もできなくなる
お金を簡単におろしてしまうと、節約もできなくなっていきます。
「銀行にお金がある」と頭でわかっていますから、おろすクセがついたら節約どころではありません。
お金をつかうことにも慣れてしまい、財布のひもがゆるみます。
銀行にお金を貯めると、貯金額は増えず、節約もできません。
老後のお金は足りるのか?
なぜ貯金する仕組みが必要かというと、老後資金問題があるからです。
老後に向けて、お金を貯めておかなければいけません。
今の年金制度だと、一般的なサラリーマン家庭が老後にもらえる年金額は260万円くらいです。
月額21万円くらいですね。
※サラリーマン時代の給料や、年金を払っていなかった期間、厚生年金に加入していなかった期間、今後の年金制度改正などで年金額は変わります。
問題は、月21万円で老夫婦が暮らせるか?ということです。
「21万円なら、贅沢しなければ暮らせるんじゃない?」と思うかもしれません。
ですが、総務省は「老後必要な生活費は、最低でも月24万円、ゆとりある生活で月30万円」と発表しています。
年金が月21万円だとすれば、月の老後生活に最低限必要な24万円に3万円たりません。
大きい企業にお勤めの人や、公務員の人は「残りは退職金でなんとかなる」という人もいるでしょう。
中小企業など、退職金がない、もしくは退職金が少ない人は注意が必要です。
ですが、大きい企業や公務員の人でも、老後資金を貯めなければいけない理由があるのです。
物価上昇が危険
私たちがもっとも危険視しているのは「物価上昇」です。
物価は30年で2倍になると知っていましたか?
資本主義経済である以上、物価は自然に上がっていきます。
例えば、30年前の物価の例を調べてみると、
- たばこ1箱200円
- はがき1枚30円
- 喫茶店のコーヒー200円
でした。
今は倍近く、倍以上になっているものもありますね。
ちなみに、大卒の初任給10万円くらいでした。
収入も半分くらいでしたので、物価が半分でも生活水準は今と大きく変わりませんでした。
ということは、今から30年後の物価は、
- 缶ジュース1本260円
- たばこ1箱900円
- のり弁600円
- 牛丼1杯700円
- ラーメン1杯1600円
- カローラ1台500万円
という時代になる可能性があるということです。
年金は物価に合わせて上がるのか?
年金が物価に合わせて上昇してくれれば問題ないのですが、実際はどうなのでしょうか?
年金には「マクロ経済スライド」という仕組みがあります。
ようは「物価が上がったら、年金受給額も上げます」というものです。
この「マクロ経済スライド」は、2015年に初めて行われました。
つい最近です。
1961年に年金制度が始まって、初めてです。
年金制度が始まって60年近く経っています。
60年経っているなら、単純計算で、年金は4倍くらいにならないと割に合いませんよね?
ですが、2015年初のマクロ経済スライドでの年金受給額の上昇率は、たったの0.9%です。
例えば、月20万円の年金を受給していた人なら、20万円の0.9%ですから、たったの180円の上昇です。
年金制度は、物価に合わせて上昇しないということがわかります。
一般的なサラリーマン夫婦がもらえる年金額が月21万円だと、明らかに足りないのです。
老後資金はいくら貯める必要がある?
現在35歳の人であれば、年金を満額受給するのは30年後の65歳です。
もし、物価が30年で2倍になっているとすると、年金だけでは老後資金は足りません。
ちょっと極端なシミュレーションをしてみましょう。
総務省発表の老後に最低限必要な月の生活費は24万円。
物価が2倍に上昇したとすると、月に必要な生活費は24万円×2=48万円。
もらえる年金額の月額が21万円。
月の生活費48万円ー年金21万円=27万円。
老後、毎月27万円不足する計算になります。
仮に、65歳から老後生活を始めて、85歳で亡くなるとしましょう。
老後期間は85歳ー65歳=20年。
老後生活に不足する金額は月27万円ですから、27万円×12ヶ月×20年=6480万円。
つまり、老後資金が6480万円不足するということです。
ただし理論上は、物価が上昇すれば給料も上昇します。
でも、給料が2倍になることが想像できますか?
ちょっと想像しにくいですよね?
まぁでも、給料も少し上がると仮定しましょう。
老後に不足するお金が6480万円ですが、話半分にして3240万円が不足するとしましょう。
現在35歳の人が30年後の65歳にむけて、いまから3240万円を貯め始めるとすると、毎月いくら貯めればいいのか?
3240万円÷30年÷12ヶ月=9万円です。
つまり、35歳の人なら今から毎月9万円を老後資金として貯め始める必要があります。
ですが、毎月9万円貯金できますか?
しかも、この9万円は「老後資金のためだけに貯める」ということですよ。
子供の教育費とか、車の買い替えとか、他の用途でつかってはいけない貯金です。
正直、けっこうきついですよね?
「無理!」という人もいるでしょう。
ですが、毎月9万円も貯めなくても老後資金を用意する方法があります。
この方法はあえて書きません。
ご興味ある人はお問い合わせください、方法をお伝えします。
まとめ
貯金を上手にする方法は、
- 貯金できる仕組みを作る
- 貯金には強制力が必要
- おろしにくいところに貯める
- 銀行はおろせるので貯金に不向き
がポイントです。
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