保険の相談を保険会社の営業マンにする人がいますが、本当の意味で公平なアドバイスとは言えません。
営業マンも商売ですから、自分に不利なことは言いにくいものです。
また、ネットの保険比較サイトからFP相談を申込む人もいますが、保険比較サイトのFPは保険営業マンです。
当然、営業マンに不利なことは言いません。
実は、保険比較サイトのFPは、売れない営業マンが多いのです。
保険比較サイトには裏があります。
裏を知った上で活用するようにしてください。
保険の上手な断り方もご紹介します。
それではさっそく見ていきましょう(^^)
保険比較サイトのFPは個人情報を買っている
ネットの保険比較サイトには、
- 価格.com
- 保険マンモス
- 保険市場
- 保険比較
- 保険チャンネル
- 楽天保険比較
- 保険のビュッフェ
などがあります。
保険比較サイトの裏側をお伝えします。
保険比較サイトにFP相談を申込んだ後の流れをご紹介します。
- 相談者がFP相談を申込む
- FP相談を申込んだ人のリストが、保険代理店の保険屋さんのパソコンで閲覧できる
- FPは、相談希望者の情報をパソコンで見て、自分が対応したい相談希望者を選ぶ
- FPは保険比較サイトから、相談希望者と面談する権利をお金で買う
- 相談希望者と面談、相談スタート
という流れです。
④からわかるとおり、FPは相談希望者の個人情報をお金で買っています。
費用相場は、相談1件あたり2万~4万円です。
※この費用は、あなたがFPから保険に加入しても加入しなくても発生します。
あなたがFPにお金を払って相談するわけではなく、むしろ、FPがお金を払ってあなたに会いたがっています。
なぜFPはお金を払ってでもあなたに会いたいか?
それは、保険が売れるからです。
あなたの個人情報を買ったFPは、あなたに合うこと自体にお金をかけていますから、かかった費用を回収しようとします。
つまり、絶対に保険を売る気で来ます。
しかも、安い保険を売るのでは費用を回収できません。
そのため、できるだけ高い保険を売ろうとします。
もうおわかりかと思いますが、FPはあなたに会うためにかけた費用を回収しに来ているので、公正な保険のアドバイスとは言えない可能性があります。
あなたの個人情報を買ったFPが嫌がるのは、
- がん保険1件だけの契約
- 自動車保険1件だけの契約
などの小さい保険を1つだけ契約することです。
あなたの個人情報を買った2万~4万円の割に合わない、もしくは赤字になるからです。
「小さい保険を1つだけ契約したい」と言っても、他に医療保険や死亡保険、積み立てなど他の商品も勧めてきます。
もし、いらない保険まで勧めてくるようだったら、きちんと断りましょう。
本当に優秀なFPは保険比較サイトから個人情報を買わない
なぜFPは、保険比較サイトからあなたの個人情報を買うのでしょうか?
理由は簡単で、保険を売りにいく人がいないからです。
ようは、営業しに行く先がないのです。
つまり、保険比較サイトのFPは、あまり売れていないFPが多いです。
本当に優秀なFPさんは、保険比較サイトから個人情報を買いません。
優秀なFPさんは人気があるため、どんどんお客さんがきます。
そのため、わざわざお金を払ってまで個人情報を買う必要がないのです。
優秀なFPさんはレベルの高い提案をしてくれます。
相談するなら優秀なFPさんにしましょう。
ただし、優秀なFPさんは、人から紹介してもらえないと会えません。
『一見さんお断りの隠れ家的名店』だと思ってください。
※当相談センターでは、優秀なFPさんの紹介をしています。
保険屋さんが売りたい保険は?
保険屋さんは売りたい保険があります。
販売手数料の高い保険です。
以下の保険商品は販売手数料が高いため、保険屋さんが売りたがります。
- アクサ生命のユニットリンク
- メットライフ生命のドル建て終身保険
- 収入保障保険(掛け捨ての死亡保険)
では、1つずつ見ていきましょう。
アクサ生命のユニットリンク
①アクサ生命のユニットリンクという商品は、変額保険と言います。
変額保険とは投資性の高い保険のことで、投資信託に保険がくっついたようなものだと思ってください。
債券運用中心でリスクを抑えることもできますが、株式投資を組み入れてハイリスクハイリターンな運用もできます。
運用方針は契約者が自分で決めることができます。
アクサ生命のユニットリンク自体は良い保険商品です。
ですが、売っている保険屋さんに問題があることがあります。
アクサ生命のユニットリンクはリスクのある保険であるため、きちんとリスクがあることを説明しなければいけません。
しかし、保険比較サイトから相談者の個人情報を買っているFP・保険屋さんの中には、リスクの説明をしない人がいます。
以前、当相談センターに相談に来られて人で、保険比較サイトから個人情報を買ったFPに相談して、アクサ生命のユニットリンクに加入した人がいました。
ですが、アクサ生命のユニットリンクは「貯金」と説明を受けたそうで「まさか保険だとは思っていなかった。保険だったら契約しなかった」と言っていました。
すぐさま、そのFPが所属する保険代理店とアクサ生命に連絡を入れました。
コンプライアンス違反、重要説明の不十分など保険業法に違反する行為だったので、大問題になっていましたよ。
アクサ生命のユニットリンクは、変な保険屋さん・FPから加入しないように注意しましょう。
メットライフ生命のドル建て終身保険
メットライフ生命のドル建て終身保険も悪い保険ではありません。
米国債券で運用されている保険です。
利率の最低保証3%があるため、人気があります。
メットライフ生命のドル建て終身保険も販売手数料が高いため、保険屋さんが売りたい商品の1つです。
米ドル建てなので、為替リスクがあります。
ひどいFP・保険屋さんだと、為替リスクの説明がなかったり、「必ず増えますよ!」と言って販売している人がいます。
※「必ず増えると言われたから契約した」という相談も当相談センターに来ました。
商品自体は悪くありませんが、担当者は慎重に選びましょう。
為替リスクや外貨建てが嫌だと言う人に無理やり勧める保険屋さんもいます。
絶対に加入してはいけません。
収入保障保険
収入保障保険も販売手数料が高いため、保険屋さんが売りたい商品の1つです。
収入保障保険はどの保険会社でも販売している、掛け捨ての死亡保険です。
「亡くなったら死亡保険金が出る」というだけのシンプルな保険ですので、一番保険料が安い保険会社を選びましょう。
一社専属の保険屋さんは自分の会社の保険しか売れないため、他社の方が収入保障保険が安いことがあります。
収入保障保険に加入するときは、一社専属の保険屋さんから加入しない方がいいです。
必ず、保険代理店など複数の保険会社を比較できるところで提案を受けましょう。
保険の売り手に相談しない方法もある
どんなに優秀なFPさんでも、保険を売りたいと思っています。
商売ですから当然です。
ノルマもあります。
本当にトップクラスのFPさんだと自分に不利な情報を教えてくれることがありますが、そういう人は稀です。
売り手である以上、どうしても自分に不利なことは言いたくありません。
特に、売れていないFP・保険屋さんは絶対に自分に不利なことは言いません。
自分に不利になることを言って、保険が売れなかったら困るからです。
保険加入を検討するときは、利害関係のない第三者の専門家に相談してみるのも良いでしょう。
利害関係がありませんから、本当のことも教えてくれます。
当相談センターでも相談対応は可能です。
生命保険の断り方
保険屋さんがしつこくて上手に断りたい場合は、「私は睡眠薬を飲んでいます」と嘘をついてください。
睡眠薬を飲んでいる人は生命保険に加入ができません。
保険は健康な人しか加入できませんから、「自分は健康ではない」と嘘をつけば、だいたいの保険屋さんは引き下がります。
しぶとい保険屋さんだと「じゃあ、ご家族の保険を提案させてください!」と食い下がってくることがあります。
その場合は「家族全員で睡眠薬を飲んでいます」と言ってください。
上手に保険を断ることができます(^^)
ちなみに、「睡眠薬を飲んでいることは黙っていればわかりませんから」と言って保険に加入するよう勧めてきたら、保険業法違反です。
ようは、法律違反です。
生命保険は病気やケガを隠して加入することはできません。
もし運よく加入できたとしても、バレれば最悪契約解除になります。
お客さんが病気やケガを持っていることを知りながら、病気やケガを隠して保険に加入するよう促す行為は、保険業法で禁止されています。
最悪の場合、その保険屋さんはクビです。
絶対にやってはいけない行為のため、病気やケガを隠して保険に加入するよう勧めてくる保険屋さんからは、絶対に保険に加入してはいけません。
まとめ
保険比較サイトのFPには注意してください。
FP・保険屋さんは、あくまでも商売をしています。
売れていないFP・保険屋さんほど、自分が儲かる商品を提案してきます。
自分が提案されている保険が本当に良いものか判断がつかない場合は、他の優秀なFPに相談するか、保険の売り手ではない第三者の専門家に相談してみましょう。
当相談センターでは、優秀なFPの紹介や、公平中立な第三者の専門家として無料で相談にのっています。
私たちは金融機関でも、保険会社でもありませんので、保険や金融商品の販売は一切していません。
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