★ちょっとまってその契約!! 年収800万円の会社員が35年ローンで「不動産投資」をする際に落とし穴あり!?

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はじめに

年収800万円クラスの会社員は、金融機関の融資審査でも比較的有利な条件を得やすく、不動産投資会社からの営業や勧誘の対象になりやすい層です。「節税になります」「年金代わりになります」といった営業トークをきっかけに、35年ローンを組んでワンルームマンションなどに投資するケースは少なくありません。

しかし、35年という長期の借入を伴う不動産投資には、見落とされがちな落とし穴が数多く存在します。本記事では、年収800万円の会社員が35年ローンで不動産投資をする際に注意すべきポイントを具体的に解説します。これから不動産投資を検討している方は、契約前にぜひ確認してください。

なぜ年収800万円の会社員が狙われやすいのか

年収800万円前後の会社員は、社会的信用力が高く、金融機関の融資審査に通りやすい層です。そのため、不動産投資会社の営業対象になりやすく、「節税」「生命保険代わり」「老後の年金対策」といった言葉で勧誘を受けることが多くなっています。

こうした営業トークには一定の事実も含まれていますが、都合の良い部分だけが強調され、リスクやデメリットが十分に説明されないまま契約に至ってしまうケースが後を絶ちません。まずは、なぜ自分が営業対象になっているのかを客観的に理解しておくことが大切です。

落とし穴1:節税効果は年数が経つと薄れていく

不動産投資の営業でよく強調されるのが「減価償却による節税効果」です。しかし、この節税効果は永続するものではありません。木造の減価償却期間が終了したり、ローンの利息部分が年々減少したりすることで、経費として計上できる金額は年数の経過とともに縮小していきます。

さらに、ワンルームマンション投資などでは、そもそも節税効果自体が限定的であるケースも多く、「思ったほど税金が戻ってこなかった」と感じる会社員は少なくありません。節税効果はあくまで副次的なメリットと捉え、それだけを目的に契約することは避けるべきです。

落とし穴2:キャッシュフローが長期間マイナスになる

35年という長期ローンを組む場合、月々のローン返済額と家賃収入がほぼ同水準に設定されているケースが多く、管理費・修繕積立金・固定資産税などを差し引くと、実質的な収支は毎月マイナスになることが珍しくありません。

「節税分でマイナスをカバーできる」という説明を受けることもありますが、前述の通り節税効果は年々薄れていくため、長期的に見るとキャッシュフローの赤字が家計を圧迫し続ける可能性があります。給与収入からの持ち出しが常態化していないか、契約前に厳密なシミュレーションを行うことが重要です。

落とし穴3:家賃下落と空室リスクを過小評価しがち

営業資料に記載されるシミュレーションでは、家賃収入が35年間ほぼ一定であるかのように試算されているケースがあります。しかし実際には、建物の老朽化や周辺エリアの人口動態の変化により、家賃は年数の経過とともに下落していくのが一般的です。

また、空室が発生すればその期間の家賃収入はゼロになります。都心の好立地であっても空室リスクをゼロにすることはできず、想定していた収支計画が大きく狂う可能性がある点は、35年という長期スパンだからこそ深刻な落とし穴になります。

落とし穴4:金利上昇による返済額増加リスク

多くの不動産投資ローンは変動金利型です。契約時点では低金利であっても、35年という長期間のうちに金利が上昇する可能性は十分にあります。金利が上昇すれば毎月の返済額が増加し、ただでさえマイナスになりがちなキャッシュフローがさらに悪化します。

固定金利に比べて変動金利は当初の返済額が抑えられるため選ばれやすい傾向がありますが、長期ローンを組む際は、金利上昇時のシミュレーションも必ず確認しておく必要があります。

落とし穴5:出口(売却)で想定通りに売れないことがある

不動産投資は、家賃収入だけでなく、将来的な売却によって収支を最終的に確定させる側面があります。しかし、購入時よりも物件価格が下落していたり、ローン残債が売却価格を上回っていたりすると、売却してもローンを完済できない「売るに売れない」状態に陥ることがあります。

特に新築・築浅のワンルームマンションは、購入直後から価格が下落しやすい傾向があるとされており、出口戦略を軽視したまま契約してしまうと、想定外の損失を抱え続けることになりかねません。

落とし穴6:団体信用生命保険を過大評価しない

不動産投資ローンに付帯する団体信用生命保険は、契約者に万一のことがあった際にローン残債を完済してくれる仕組みで、営業トークでは「生命保険代わりになる」と説明されることがよくあります。

しかし、これはあくまでローン残債の弁済であり、家族の生活費を直接まかなうものではありません。すでに十分な生命保険に加入している場合、保障が重複するだけで実質的なメリットが小さくなることもあるため、既存の保険内容と照らし合わせて冷静に判断する必要があります。

落とし穴7:35年という期間の長さそのものがリスクになる

35年ローンは、転勤・転職・病気・離婚・退職など、人生における様々な変化をまたぐ期間です。ライフスタイルの変化によって収入が減少したり、急な出費が必要になったりした場合でも、ローンの返済義務がなくなるわけではありません。

長期ローンであるほど、契約時には想定していなかったライフイベントの影響を受けやすくなる点は、見落とされがちな大きな落とし穴です。

契約前に確認すべきポイント

複数のシミュレーションを自分で行う

営業資料の数字を鵜呑みにせず、家賃下落・空室率・金利上昇など複数の悪条件を織り込んだシミュレーションを自分自身でも行いましょう。楽観的な前提だけで判断しないことが重要です。

セカンドオピニオンを得る

不動産投資会社以外の専門家(ファイナンシャルプランナーや税理士など、投資の販売に利害関係のない第三者)に相談し、客観的な意見を聞くことをおすすめします。

契約を急がされても即決しない

「今だけの特別条件」「今日中に契約すれば」といった営業トークで契約を急がされることがありますが、35年という長期の負債を抱える契約を即決するべきではありません。一度持ち帰り、冷静に検討する時間を確保しましょう。

まとめ

年収800万円クラスの会社員は不動産投資会社から狙われやすい層であり、35年という長期ローンには、節税効果の縮小、長期的なキャッシュフローの悪化、家賃下落・空室リスク、金利上昇リスク、売却時のリスクなど、数多くの落とし穴が潜んでいます。

「節税」「年金代わり」といった耳障りの良い言葉だけで判断せず、複数のシミュレーションやセカンドオピニオンを通じて、リスクを十分に理解したうえで慎重に判断することが、将来の資産形成を失敗させないために欠かせません。

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